美容部員は美容師免許が不要
化粧品会社に入って研修を受けたら店頭に立ちます。
その日からお客様の顔に触ります。口紅を塗ったり、眉を描いたりします。
これは美容行為ではないのか?
答えは 「美容行為ではない」 です。
あくまでも売りたい商品(化粧品)があり、それを試すための行為であるから。
お客様をきれいにメイクアップすることが目的ではなく、使い方や使用感を伝えるために顔に触れている、という理由です。
美容師が学ぶような法律とか衛生管理の授業はありません。
使った化粧用具は洗うとか、使い捨てを使用するとかの最低限のことはやっているけど、美容師に求められる紫外線照射での化粧用具の消毒とかも求められない。
なんじゃそら!ザルみたいな法律だな?
ほんなら市販の化粧品を買ってそれを売るためだったらいいのか?とかね。
法律の穴と言うか、矛盾と言うか、釈然としないものはありましたw
結局、法律的にはどうなの?
私は2つの美容専門学校に見学に行きました。
そこで直接先生たちに聞いてみたんですね。
美容師免許もってなくてもメイクでお金とるのはアリなのか、ナシなのか。
A校の先生は、ナシという回答。
やはり美容師法の「美容行為」には顔へのメイクも含まれるという見解。
ところが、B校の先生は、アリという回答でした。
髪を触るのには免許が要るけど、顔は免許要らないわよ、と言われてびっくり。
ただ、顔だけキレイに出来ても美しさは不完全だから美容師免許は要る!って言ってました。
私はそれより前に保健所にも質問しに行ってたのですが、保健所的には顔のメイクに美容師免許が必要って言ってたのでこれが正しいのだと思っています。
(B校の先生の見解とは一体…???)
昔、カリスマ美容師がもてはやされた頃に、そのカリスマが美容師免許を持っていなかった!みたいなことが問題になったことがありました。
実務経験はあったから技術は身についていたんだけど、試験を受けていなかったんですね。
それまでは法律はあってもゆるゆるで、免許持ってない美容師がいっぱい居たそうです。(髪切って貰う時に美容師さんに聞いた)。
そこからベテランの無免許美容師たちが免許を取るラッシュがあって、その後はちょっと厳しくなったとか。(まつげパーマとかも最初はゆるゆるでしたね?)
黒だけどグレーということにしてる
美容師免許がなくてもメイクをしてお金を稼いでいる人は居ます。
グレーゾーンというか、本当は黒なんだけど全員が捕まるわけではなく…。
(個人や小規模を含めたら多すぎて無理なんじゃないかな)。
街の化粧品屋さんが眉カットを500円とか1000円でやってたりしますよね。あれも黒。
メイクが上手な人ややっぱり化粧品屋さんが、メイク代として料金を貰うのも黒。
美容師免許持ってなかったらね。
美容師免許がないとダメって知らない人も居るし、知ってるけどバレなければいいという人も居るんだろうと思う。
でもねー、私は安心できない状態では出来ないなー。
誰にどこから突っ込まれてもなにもやましいことがない状態でやりたい。
(だからこそオンラインだけでやってたわけだけど)。
安心して堂々と人にメイクをしたいなら。
法律が時代に合ってなかろうと、穴だらけだろうと、今美容師法がある限りは美容師免許をとるしかないんです。
コメント